「自然を回復させる」ネイチャーポジティブの取組は世界で進められています。
ネイチャーポジティブの必要性
ネイチャーポジティブとは、生物多様性の損失を止め、2030年までに回復軌道に乗せることを目指す世界的な目標です。
ネイチャーポジティブにつながる取組を進めなかった場合、地球上の自然・生態系が失われることで、世界のGDPの半分に当たる約44兆ドル(約6600兆円:2025年10月現在)を生み出す基盤(自然資本)に影響が出るとの試算が出ています。
例えば、農業、漁業、林業など自然資源に依存する産業での生産量の減少や、製造業での原材料の調達リスクの増大などの可能性があります。
[種の絶滅速度]
1975年以前は、1年間に絶滅する種数は1種以下でしたが、現在は1年間に4万種もの生きものが絶滅していると言われています。
国際的背景
生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)では、新たな国際目標として、昆明・モントリオール生物多様性枠組が採択されました。
2050年ビジョンとして、2050年までに「自然と共生する世界」の実現を目指すこと、また、「2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させ、回復軌道に乗せる」といったネイチャーポジティブ(自然再興)の方向性が示されました。
[会議の様子]

[生物多様性の損失を減らし回復させる行動の内訳]

また、ネイチャーポジティブ経済の実現に向けて、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)等の、生物多様性保全に資する投資・融資を進めるための取組が民間企業等を中心に進められております。
日本の国家戦略
日本では、2030年までにネイチャーポジティブを達成するという目標が掲げられた「生物多様性国家戦略 2023-2030」が 2023年3月に閣議決定され、様々なネイチャーポジティブの実現に向けた取組が進められています。
[生物多様性国家戦略2023-2030]

[ネイチャーポジティブ社会の理想図]

